代表取締役 栗山賢二

三木歯車について教えてください

当社は来年で創業50年になります。その間、一貫して良い品物を作って供給するという考え方でやって参りました。時には、すごく難しい加工や、納期がすごく短い、コストが厳しいなど、難しいご要望を頂くこともありましたが、出来る限りお応えしてきたことで、お客様の信頼を得て大きな仕事も任せてもらえるようになりました。「お客様を大事にする」「お客様に質が良いなと言ってもらえる」というのを目指す、そういうことを大事にしている会社です。

----- 応募者の人に対して“三木歯車のここがオススメ”というものはありますか?

それはね、社員と社員の家族の幸せを追求するということですね。まあ偉そうに言われへんけど、社員が一番幸せになってもらわんといかん、そういうことを常に考えてますね。世の中に尽くすとか、社会に尽くすという名分はありますけど、僕は違います。社員の幸せ、またその社員の家族も幸せである企業であること、そう思います。

今までで一番嬉しかったことはなんですか?

嬉しかったこと?うーん…嬉しかったことね…。仰山(ぎょうさん)あるからね(笑)。仰山あるから出てきぃひんな(笑)あのー、直近ではね、去年の7月に新工場立ち上げられたこと。それと、ずーっと昔からあるんやけど、外注さんがね、ずーっと辞めないでついてきてくれてること。それと今まで僕から従業員に辞め言うたことはない。辞めます言うて辞めていったのはあるけど、辞めなさい言うたことは今まで一度もない。まあ全て受け入れてきたね。で、嬉しいことはね、まぁーなかなか出ぇへんなぁ…(笑)。 

 

…あ!嬉しかったこと、僕のね、原点になった人なんですけど、神戸に住んでる人でね、僕が担当したお世話になった得意先の営業課長やった人、その人と出会えたこと。僕の営業の形や考え方を作ってくれた人やったと思います。その人と出会ったことが嬉しかった。その人はこの前亡くなられましたけど…。96歳やったんです。僕がお世話になった時は50そこそこでしたからね。元海軍少尉で、爆撃機の操縦士やってました。親父さんの仕事の関係で、この世界に入ったみたいやね。なかなかすごい人でした。海軍少尉で爆撃機の操縦士やったから、いかつい感じに思えるけど、なかなか柔らかい感じやった。そうやね。あんまり言うこと聞いたようで聞いてないようでもあるんですけど、やっぱり影響は受けましたね。よく一緒に飲みました。 

 

まあでも、いろいろ良いことはあったね。他に嬉しかったことは、医療機器の製造許可が取れたこと。頑張って取引を開いてもらったこと。そして、会社の30周年で旅行したこととか。最近ではいろんな社内行事したりして、結束を固めていくちゅうか。そんなことができるようになったので。周りもいろいろ考えてやってくれるから。まあ僕はあんまり考えてへんけど(笑)。僕は「いくでー!みんな付いて来い!」言うような強烈なリーダーシップを取ることは出来ないんで、従業員と一緒なってみんなでやっていくことで本当の意味での「良い会社」になるんじゃないかなって。最終目標はそれですから。会社が発展して、みんなが幸せになることが一番ですから。

応募者の方へのメッセージをお願いします

んー、メッセージ…そうですね。僕が考えてるのは、スーパーマンみたいなめちゃくちゃ仕事ができる人よりも、モノづくりですから真面目にコツコツ、日々きっちりと安定たもの作っていける、そういう風な性格の人がいいですね。当然ね、技術的に素晴らしい人も必要ですけど、やっぱ真面目にコツコツやり続けれる人、何事も前向きにしっかり取り組んでくれる人。ひいてはそれが技術向上になるんじゃないかなと思います。それがお客様に喜んでもらえる製品が作れる人ではないかと思います。そうすれば、みんなが幸せになるんじゃないかなと。

----- やりがいがある仕事ができますよ、ぜひ来てくださいね、という感じですね?

うん、そういう感じですね。もうこれは、経験してもらわないとわからへんね。周りから見たら、いろんな会社がいっぱいあるんやけど、そんな中でね、「どこがいいんや」言われたら、それは入ってもらわないとわからへんね。できたら、もっと表現できたらいいんやけどね。まあ、きっかけやね。経験してみないとわからへんし、まあとにかく、みんなの幸せが、ひいては会社の幸せになってくるんではないかなと。そういう考えですかね。

[ 取材後記 ]

栗山社長は写真からも感じられる様に、とても優しくいつもにこやかで、何より社員の方々のことを第一に考えたいという気持ちが十分に伝わる取材でした。リーダーシップを持ってぐいぐい引っ張る方ではないとのことですが、社員の皆様はいつも頼っていて、精神的支柱であることが伺えます。ユーモアもあり、いつも楽しいお話を聞かせて頂いています。

 

応募者の皆様も、そんな栗山社長に熱意を伝えてみてはいかがでしょうか?